あるメンターの方が、紙芝居カードを使って初めて自分の失敗談を語った後、こう言っていました。
「こんな話、今まで若手にしたことなかったです。
でも話したら、向こうも話してくれました」と。物語を語ったとき、対話が始まります。
メンター制度が機能しない原因で多いのは、メンターが答えを出しすぎていることです。
「こういうときはこうすればいい」という答えを出してもらった若手は、次も答えを求めます。
これはメンターが悪いのではなく、「答えを出すメンター」という役割の設計の問題です。
メンターに必要なのは、答えではなく物語です。
「自分も同じ状況で失敗したことがある」「そのとき何を考えていたか」。
こういう話を聞いたとき、若手は「自分はどうするか」を考え始めます。
答えを出してもらうより、物語を聞いた方が、自走する力が育ちます。
えとこえの「コンパクト紙芝居カード」は、メンターが物語を語る場をつくるためのツールです。
ポケットから取り出した小さな絵を手がかりに、かつての失敗談を笑いに変えながら語る。
答えを出す役割から物語を語る役割に変わったとき、メンタリングが動き始めます。
メンター制度を廃止する必要はありません。語り方を変えるだけでいい。
えとこえはその研修を設計します。

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