朝礼で理念を唱えているのに、なぜ現場は変わらないのか

毎朝、理念を唱和している。行動指針も共有している。

けれど、現場の判断やふるまいを見ると、「本当に伝わっているのだろうか」と、ふと不安になる。

そんな瞬間はないでしょうか。社員が反発しているわけではない。

むしろ、うなずいてくれている。でも、その“分かりました”の先で、行動が変わらない。

経営者にとって、あの静かなズレほどこたえるものはありません。

 

理念浸透が難しいのは、理念そのものが悪いからではありません。

多くの場合、言葉としては届いていても、その言葉が生まれた背景や、そこに込めた覚悟までは届いていないのです。

人は、正しい言葉だけでは動きません。失敗したこと、迷ったこと、それでも譲れなかったこと。

そうした物語に触れたとき、はじめて「これは自分たちの話だ」と受け取れるのだと思います。

 

えとこえの紙芝居メソッドは、そのための方法です。

一枚の絵を囲みながら、創業時の葛藤や、なぜこの理念が必要だったのかを、自分の言葉で語る。

少し言いよどんでもいい。うまく整いすぎていないほうが、かえって本音は伝わります。

理念を浸透させるとは、暗記させることではなく、物語として手渡すこと。

そのひと手間が、組織の空気をじわりと変えていきます。